GREでMBAに行くメリットと卒業後の進路に違いは?


最近、MBA留学の際にGMATではなくGREで受験する人が増えています。 

そこで今回は、GREでMBAに行くことのメリットと、卒業後の進路にどんな違いがあるのかについて解説します。

 

GREでMBAに行くメリット

GREを使ってMBAに進学するメリットは、まず受験の柔軟性です。
GREはMBAだけでなく、他の大学院プログラムにも利用できるため、進路の幅が広がります。

たとえMBA志望でも、もし進路変更したくなっても対応しやすいのが特徴です。


卒業後の進路の違い

MBAの卒業後の進路は、GREかGMATかの違いで大きく変わることはありません。

卒業生のキャリアは、主に通ったMBAプログラムの質や専門性、本人のバックグラウンドや希望によって決まります。

一般的にMBA学生は以下のようなタイプに分かれます。

1. 社費留学タイプ

日本人の多くがこのタイプで、クラス全体の20%〜30%を占めます。
コンサルティング会社、投資銀行、PE(プライベートエクイティ)、大手商社などから派遣されていて、
学生生活を楽しみながらも卒業後は基本的に会社に戻ります。
ただしごく少数は起業する方もいます。

2. 転職タイプ

MBA前はフォーチュン500の企業、Teach for America、軍隊、メディア業界などに勤めていて、
MBAを機に金融やコンサルティング業界に転職したい方が多いタイプです。
こちらもクラスの20%〜30%を占めます。
キャリアオフィスによるサポートが充実しており、面接準備やネットワーキングも活発です。
毎年10月頃から企業が採用活動を始め、面接チャンスを得やすい環境です。

3. 投資系の仕事をしたいタイプ

PEやVCへの就職を目指す方も15%〜20%いますが、競争は非常に激しく、
インターン枠も少数です。
就職には人脈(networking)が非常に重要で、教授や先輩、クラスメートの繋がりを活用します。

4. ベンチャー設立タイプ

毎年数人が起業に挑戦しています。
学校もビジネスコンテストや起業家ネットワークを通じてサポートが充実しており、
法務・会計の支援も得られる場合があります。
有名な「Rent the Runway」もHBS卒業生によるベンチャーです。

5. 家族経営相続タイプ

家族経営の事業を継ぐためにMBAを取得する方も一定数います。
「家族企業の経営管理」といった専門授業も提供されています。

6. さらに進学タイプ

ごく少数ですが、MBA卒業後に医学部や法学部、公共政策学部などへ進学したり、
MBAの博士号取得を目指す方もいます。

まとめると、MBAの卒業後のキャリアは、GREかGMATかの違いではなく、
自分の目的やバックグラウンド、そして学校での経験・人脈作りによって大きく左右されます。
GREを使うことで、MBA以外の進路も視野に入れられる柔軟性が得られる点は大きなメリットと言えるでしょう。

GREでMBAに行くメリットと卒業後の進路に違いは? GREでMBAに行くメリットと卒業後の進路に違いは? Reviewed by BL on 13:07 Rating: 5
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