経験者が語る!アメリカ大学院留学で奨学金を得るコツ



アメリカ留学で一番ハードルが高いのは何だと思いますか?

TOEFLやGREの点数?それともオンライン出願?

これらは頑張ればなんとかなるので、実は最大のハードルではありません。


どれだけ優秀でも、どれだけ努力しても、どれだけ目標が高くても、アメリカ留学の高額な費用に足を止められてしまうのが現状です。

統計によると、アメリカの大学の授業料は年間約300~500万円。ほとんどの家庭で、大きな負担になる金額です。


しかも、大学院留学で初めてアメリカに来た留学生は、慣れない国で課題も多いので、校内でバイト(図書館、カフェテリアなど)する気力もないでしょう。また、所属する大学のTeaching Assistant/Graduate student instructor/Course Grader/Staffになるのも難しいでしょう。

この状況を打開するもっとシンプルな解決策が:奨学金です!


今日は、アメリカの大学院に留学する方のために、アメリカ大学院で奨学金を得る方法を紹介します。


ア. 奨学金を得る方法


1.校内の奨学金

大学自らが十数種類の奨学金を提供し、学生は同時に2つ以上を申請できることもあります。

ほとんどの修士課程はmerit-basedの奨学金があり、もらうのはそれほど難しくありません。


申請時の成績に基づいて金額が決められ、合格通知と共に通知してきます。別途申請する必要はありません。

絶対にフル奨学金が欲しいなら、PHD(博士号)を申請するのが近道でしょう。 

授業料や、保険料、書籍代、住居費などが免除されるだけでなく、なんと「お小遣い」が支給されることもあります。


また、次の3つの公式サイトをチェックしましょう。
  • 大学院全体の公式サイト(graduate school)
  • 学部の公式サイト(college/school)
  • 専攻別のサイト(department)


大学院全体の公式サイトは管理がよりしっかりしているので、奨学金専用のページがある可能性が高いです。

一方、Departmentの公式サイトは、奨学金の専用ページがなく、宝探しみたいに探さないと見つからない可能性もあります。


また、私の学校のように、全学生向けにその年の奨学金情報を一斉メール送信することもあります。

私の場合は、大学の奨学金担当のスタッフから、有名な卒業生が設けた6000ドルの奨学金の知らせがメールで届きました。


入学したら、奨学金の担当者のところに行って、「新入生のための奨学金があるか」聞いてみてもいいでしょう。

大学から通知されることもありますが、やはり自分から積極的に訊くのがいいです。


2.専門職協会の奨学金

奨学金を設けている専門職協会(society/association)も多くあります。

専攻と関連性が高い協会に参加して、公式サイトで情報を探したり、協会の学生支部の先輩に相談してみましょう。


奨学金を受け取るには、専攻や研究で成績が優れている学生、または専門職協会の学生支部で「指導的立場にある学生」が有利です。

これらの奨学金の多くは「协会会員であること」が条件です。


例えば、私の大学の教授や学生の間では、INFORMS、IISE、HFESなどの学会とその学生支部(student chapter)が人気です。(会費は年数十ドル、学生支部は10ドルほど)

また、協会によっては、奨学金情報がまとまっていない場合があります。

例えば、奨学金専用のページではなく、通知やニュースのページで公開しているので、気をつけないと他の通知に埋れてしまいます。

コツとしては、昨年の通知を見つけて、毎年の奨学金の応募締切日、通知が来る時期などの重要ポイントを大まかに把握しておきましょう。


また、協会によっては年一度annual meetingを開催して、proposal(論文など)を事前に提出して、発表できる機会があります。その時、奨学金の一種である「ベスト○○賞」に選ばれるかもしれません。


3. 先輩をマネる

博士課程の学生はほとんどが入学時に、フル奨学金を受け取っています。

しかし、この奨学金は教授の研究を手伝う必要があるので、念のために別途で働かなくてもいい奨学金を申請する人も多いです。


博士課程の場合、成績が良く、研究内容がよければ、奨学金を自力で申請することはさほど難しくありません。

では、大学院生は奨学金情報を得るにはどうすればいいのでしょう?


同じ学科の博士課程の学生に聞いても良いですが、たいていは忙しいうえ、奨学金によってはライバル関係なので、答えてくれないこともあります。

なら、代わりにその人のFacebookや、LinkedIn、オンライン履歴書をチェックしましょう。


受けた奨学金を自己アピールのために書いている人が多いです。そうすれば。さらに奨学金を得やすいですし、就職にも有利なので。


4. その他の方法

大学の図書館でも、学内外の奨学金情報を専攻ごとにまとめていることが多いです。しかも、図書館員が作った資料なので、最高に読みやすい(笑)

もう一つは、自分の研究プロジェクトがあるなら、research grantやconference travel grantを申請してもいいでしょう。


その際、教授に推薦をお願いするとよりいいです。教授は独自のアイデアを持っていて、自立した学生が好きなので、応えてくる可能性は高いです。


イ.奨学金の審査基準

応募書類はCV+パーソナルステートメントが普通で、GPAと、研究内容やインターンシップなどの仕事経験が審査のポイントです。


大学院入学直後に申請する奨学金は、学部での実績で競争することになります。

最低でもGPAは3.0以上必要で、競争が激しい学校では3.7必要なことが多いです。また、TOEFL100点以上、GRE320点以上、GMAT700点以上が理想です。

これは英語力があると、入学後に学校に早く溶け込めて、研究を果たせる可能性が高いからです。


注意したいのは、大学の奨学金は「先着順」であることも多いため、いくら優秀でも定員がいっぱいになったらチャンスはありません。



いかがでしたか?

私の経験では、奨学金の情報を得てから、最終的に支給されるまで、最低でも半年はかかることが多いので、奨学金を申請したい場合は早めに準備を始めましょう。

また、奨学金の情報を吟味するのも大切です。


校内の奨学金のメールは概ね問題ありませんが、 知らない学外組織から「あなたは優秀なので、こちらの組織に参加して奨学金を申請してください」というメールが届いたら、普通は無視します。
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