
4500以上の大学があるアメリカ。GREなしで留学できるアメリカの大学院はあるのでしょうか?
結論から言うと、スタンフォードやハーバードのような超一流大学ではGREが必須です。しかし、アメリカの総合ランキング30位〜50位の大学院では、GREなしで留学する方法があります。
Pathway Programを利用する方法です。
この記事では、Pathway Programとは何か、そのメリット・デメリット、必要書類、費用、そしておすすめ大学をご紹介します。
Pathway Programとは
Pathway Programとは、専門知識はあるものの英語力が不足している留学生向けの「仮入学制度」です。
Pathway ProgramではGREは不要です。TOEFLは必要ですが、通常より低いスコアでも受け入れられます。
合格すれば、本物のキャンパスで、正式入学の学生とともに専門授業と英語授業を受けることができます。
その授業で合格点を取れば、正式入学が認められます(単位も換算されます)。
期間は大学によって異なりますが、通常は1年。英語力が高い場合は短縮されることもあります。
このPathway Programは、アメリカ以外にもニュージーランド、イギリス、オーストラリア、カナダでも提供されています。
Pathway Programのメリット
- 英語が苦手でも、比較的高ランクの大学で学べる
- 留学準備にかかる時間が短くて済む
最大のメリットは、英語が苦手でも専門分野が評価されれば、比較的高ランクの大学に合格できる点です。
アメリカでは、総合ランキング30位〜50位の大学にPathway Programがあります。
誰もが知る一流大学ではないかもしれませんが、コミュニティカレッジなどの三流大学とはまったく異なる質の高い教育環境です。
同級生の学習意欲が高く、教授陣や設備も優れています。奨学金も多く、学費が実質的に安くなる可能性も高いです。
また、アメリカの大学ランキングには「就職後の年収」や「他大学からの評価」なども含まれており、ランキングは将来の幸福度にも直結します。
そのため私は後輩たちに「US News Grad School Rankingで上位を目指すべき」とアドバイスしています。
もう一つのメリットは、短期間で出願できる点。GREの準備が不要で、TOEFLも高得点を狙う必要ないので、「出願締切まで3ヶ月しかない」といった場合にもおすすめです。
Pathway Programのデメリット
- 超一流大学(ハーバードなど)にはPathway Programがない
- 正式入学生よりも奨学金の額が少なく、結果的に学費が高くなる可能性がある
おすすめのPathway Programがある大学
1. Northeastern University
ボストンとシアトルにキャンパスがある私立大学。
ボストンは学術都市、シアトルはIT企業の拠点(Amazon本社)です。
経営学、エンジニアリング、薬学で有名で、全米トップ50にランクイン。
→ US Newsランキング
- 提出書類:TOEFL, IELTS, PTEなど語学スコア、大学成績表、推薦書、志望動機エッセイ、履歴書
- 期間:1学期(約4ヶ月)〜2学期(約8ヶ月)
- 費用:$15,200〜(1学期)、$26,075〜(2学期)
2. Pace University
ニューヨークにある私立大学。
世界のファッション・デザイン・金融の中心に位置し、インターン探しが有利。
ただし、生活費は他都市の2倍は必要です。
- 提出書類:語学スコア、大学成績表、推薦書、志望動機エッセイ、履歴書
- 期間:1〜3学期
- 費用:$11,500/学期
3. University of South Florida
フロリダにある大学で、気候は常夏。
スポーツ奨学金が豊富で、スポーツ活動が盛んです。
入学は年2回(1月と8月)で、思い立った時にすぐ留学可能。
さらに「Guaranteed Progression(進学保証)」制度あり。
- 提出書類:語学スコア、大学成績表、推薦書、志望動機エッセイ、履歴書
- 期間:1〜2学期
- 費用:$18,100〜
